こんにちは、つむぎです。ニュースやスーパーで「インフレ」「物価高」という言葉、最近よく耳にしますよね。卵やお米、電気代…「あれ、前より高くなってる?」と感じること、増えていませんか。でも「結局、インフレって私たちの家計にどう関係あるの?」と聞かれると、ちょっと説明しづらい。今日はそこを、できるだけやさしく整理してみます。
つむぎ言葉は難しそうだけど、仕組み自体はとてもシンプルなんです。
インフレって何?
ざっくり言うと、インフレはモノの値段が上がること。そして見方を変えると、お金の価値が下がることでもあります。たとえば去年100円で買えたものが、今年は110円になっていたら…。同じ100円玉を持っていても、買える量は少し減っていますよね。お金の「額」は変わらないのに、「買える力」がじわじわ目減りしている——これがインフレのいちばん大事なポイントです。
わが家は子どもが3人いるので、食費の伸びはけっこう実感しています。同じような献立でも、お買い物のレシートの合計が少しずつ上がっている感じ。「量を増やしたわけじゃないのに、なんだか高い」——あれこそ、まさにお金の価値が少しずつ下がっているサインなんです。
「現金で持っているだけ」だと、何が起きる?
ここで少し気になるのが、現金や預金です。銀行口座の残高(額面)は、置いておいても減りませんよね。1万円は1万円のまま。でも世の中の物価が上がっていくと、その1万円で買えるモノは少しずつ減っていきます。つまり、数字は減っていないのに、実質的には目減りしているかもしれない、ということ。今の日本の普通預金の金利では、物価の上がり方に追いつきにくい場面もあります。「現金が一番安心」と思っていたのに、ちょっと意外ですよね。
どのくらい目減りするのか、100万円で計算してみました。日本銀行が目標としている「年2%」の物価上昇がこのまま続いた場合、100万円で買えるものは10年後には約82万円分、20年後には約67万円分になります。もし年3%が続けば、20年後には約55万円分。半分近くまで“買える力”が縮んでしまう計算です。





銀行の残高は1円も減っていないのに、「買える量」だけが静かに減っていく。インフレの本当の怖さは、この“見えなさ”なんです。家計簿にも通帳にも、どこにも出てこない目減りなんですよね。
もちろん、現金には「いつでもすぐ使える」という大きな安心感があります。だから現金が悪い、という話では決してありません。ただ、「置いておけば価値はずっと変わらない」と思い込んでいると、知らないうちに目減りしている可能性がある——そこだけは、頭の片隅に置いておきたいなと思うんです。
じゃあ、どう向き合う?
とはいえ「現金は危ないから全部使わなきゃ」というわけではありません。順番が大事だと私は思っています。まずは生活防衛費は現金でしっかり確保しておくこと。病気やもしものとき、すぐ使えるお金は現金が一番頼りになります。そのうえで、当分使う予定のないお金については、現金のまま置いておくだけでなく、“育てる”選択肢を考えてみるのもひとつです。同じ「コツコツ」でも、置き場所によってお金の増え方はけっこう変わります(→ 貯金と投資、増え方はこんなに違う)。
ただ、ここは正直に書いておきたいのですが、投資は「必ず増える」ものではありません。値動きがあって、減ることもあります。だから「インフレが怖いから絶対に投資すべき」とは私は言い切れません。あくまで、守りのお金を確保したうえで、無理のない範囲で——が大前提だと思っています。
わが家の向き合い方
わが家では、お金を「守るお金」と「育てるお金」にざっくり分けて考えています。具体的な金額は控えますが、すぐ使うお金・生活防衛費は現金で。当分動かさないお金は、NISAなどを使って長期でコツコツ積み立てる、という割合の考え方です。一度に大きく動かすのではなく、毎月少しずつ。値動きに一喜一憂せずに済むよう、「長く続けられる金額」にしているのがわが家の工夫です(→ NISAを始めて7年で感じた3つの変化)。「とにかく淡々と買い続ける」という考え方には、ある本を読んで背中を押されました(→ 『Just Keep Buying』を読んで、わが家のお金の考え方が変わった話)。インフレを意識し始めてから、「現金100%で寝かせておく」だけが安心とは限らないんだな、と考えるようになりました。
子どもたちにも、「お金は置いておくだけじゃなくて、使い方や置き場所で“育ち方”が少し変わるんだよ」と、ときどき話しています。むずかしい話は抜きにして、まずは親の私自身が仕組みを知っておくこと。それが、わが家にとっての第一歩かなと思っています。



インフレは、怖がるより“知って備える”。それだけで、私はずいぶん気持ちが落ち着きました。
まとめ
インフレは、「現金で持っているだけだと、お金の価値がじわじわ目減りするかも」と教えてくれるサインのようなもの。だからといって慌てて投資に飛び込む必要はなくて、まずは守りのお金を現金で確保し、余裕のあるお金は無理なく育てる——この“守りと育てるのバランス”が、私はいちばん大事だと感じています。数字が苦手な私でも、仕組みを知るだけで少し安心できました。あなたも、できるところから少しずつで大丈夫です。








