「ポケモンカード、もっと買いたいのに、お金が全然足りない…」
ある日、息子がそんなことをぽつりとつぶやきました。いつもは元気いっぱいなのに、そのときばかりは本当に困った顔をしていて。
わが家は子どもたちにお小遣い制度を導入していて、家庭内アルバイトで稼いだお金を、それぞれが自分で管理しています。息子は小学3年生。コツコツ働いて少しずつ貯めているのですが、ポケモンカードへの情熱がとにかく熱くて、稼ぐスピードがまったく追いつかない状態になっていました。
つむぎポケモンカードって1パック数百円するし、欲しいカードを全部は買えないんですよね。でも息子にとっては本気の趣味だから、お金と真剣に向き合うきっかけになったみたいです。
わが家のお小遣い制度、簡単におさらい
詳しくは以前の記事に書いたのですが、わが家では「もらうお小遣い」ではなく「稼ぐお小遣い」を採用しています。
家庭内にアルバイトメニューがあって、子どもたちはそこから仕事を選んで取り組む。やった分だけお金が入る仕組みです。お風呂掃除や玄関の靴並べなど、メニューはその時々で変わります。
> 小学生が「稼ぐ・貯める・増やす」を実践中!我が家の子ども金融教育のすべて
この制度は、「お金は働いた対価としてもらうもの」という感覚を子どもたちに持ってほしくて始めました。でも現実には、稼げる金額に上限があるんですよね。一生懸命働いても、月に稼げるのはせいぜい数百円〜1000円前後。ポケモンカードへの出費にはとうてい足りない、というのが息子の悩みでした。
「もっとカードが欲しい。でも、これ以上は稼げない」。息子は毎日のように、財布の中身とにらめっこしていました。
「妹の貯金、もうすぐ10万円らしい」
そんなある日、家族の何気ない会話の中で、こんな話が飛び出しました。
妹(小2)は、私がS&P500の積立投資をしていることを知っていて、自分の貯金も一部、「母ちゃん銀行」を経由して運用にまわしています。その残高がもうすぐ10万円になる——そう聞いた息子が、ぽかんと目を丸くしていました。



「え、あいつそんなに持ってるの!?」という顔が、今でも忘れられなくて。でも衝撃を受けながらも、すぐに「なんで?」って聞いていたんですよ。
妹が「お金を運用してるから増えてるんだよ」と説明すると、息子はしばらくぼーっとしていました。それまで息子の頭の中には「お金=働いて稼ぐもの」という選択肢しかなかったはず。そこに突然、「増やす」という新しい考え方が現れたのです。
子どもなりに、何かを必死に飲み込もうとしているような表情でした。「働く以外に、お金が増える方法があるの?」——そんな声が聞こえてきそうな顔で、妹をじっと見ていました。
「稼ぐ」か「増やす」か。息子の中で何かが動き始めた
その日から、息子が少しだけ変わりました。
ポケモンカードを買いたい気持ちは相変わらず。でも、これまでは「じゃあもっと稼がないと」とだけ考えていたのが、「どうやったらお金って増えるんだろう」という方向にも興味が向き始めた様子でした。
今のところ、具体的なアクションはまだ起こしていません。でも、それでいいと思っています。焦って「じゃあ積立をやってみようか!」と私のほうから誘導するのは、なんだか違う気がして。息子が自分で「やってみたい」と思ったときに、はじめて一緒に考えてあげたいんです。



子どもってこういう瞬間、親が教えようとするより、兄弟や友達からの影響のほうがずっと大きかったりするんですよね。妹のことを見直してるんだな、ってちょっとほっこりしました。
お小遣いの仕組みそのものは子どものお小遣い、どうしてる?に、妹が使っている運用の仕組みは母ちゃん銀行にまとめています。
まとめ:息子のお金の旅、始まりました
今回の気づきはとてもシンプルで、「お金との向き合い方は、体験から生まれる」ということ。
ポケモンカードが欲しいというピュアな欲求が、「稼ぐ」「貯める」「増やす」という3つの選択肢を、息子に意識させてくれました。教科書で教えるより、ずっとリアルな金融教育だなと感じています。
それでも、こうして自分から「お金ってどうやって増えるんだろう」と考え始めたこと自体が、私にとっては何よりうれしい一歩でした。息子がこれからどう動くのか、親としては口を出しすぎず、しばらく見守っていこうと思います。続きはまた記事にしますね。



息子のお金の旅、#01スタートです。これからどうなるかな〜、楽しみ!









