我が家のお小遣いルールは少し変わっていて、毎年お正月にもらった「お年玉」をその年のお小遣いの原資にしています。小学生組(小3の長男と小1の長女)は、現在は月1,000円ずつを受け取る仕組みです。
そんな中、ふと思いついて子どもたちに新しい提案をしてみました。
その名も――**「母ちゃん銀行」**です。
母ちゃん銀行の仕組み
ルールはシンプル。
- 毎月のお小遣いを母ちゃん銀行に預けると、翌月には10%の利子をつけて返す。
つまり、1,000円を預ければ翌月には1,100円になって返ってきます。銀行ごっこではありますが、実際に数字が増えることで“お金が働く”イメージを伝えたいなと思いました。

正直10%なんて現実にはあり得ない金利ですが(笑)、子どもたちには“お金が増える楽しさ”をまず体感してほしくてこんな設定にしました
長女は即決、長男は悩む
提案をした瞬間、長女は「やるー!」と即決。
今までのお小遣い2,000円と9月分の1,000円を合わせて、3,000円を預けてくれました。
一方の長男は…かなり悩んでいました。
長男は毎月お小遣いをもらうと「これから貯めていくぞ!」と宣言するのですが、だいたい10日ほどで使い切ってしまうタイプ(笑)。



直感で“面白そう!”と動ける長女と、あれこれ考えて立ち止まる長男。性格の違いがこんな場面で表れるのが面白いですよね
長男の不安は「母ちゃん銀行の信用」
そんな長男が抱えた不安は…
- 「母ちゃん銀行がなくなったらどうしよう」
- 「盗まれたらどうするの?」
まるで一般消費者のような悩みを口にしていました。子どもながらに「リスク」に目がいくのは、ある意味とても現実的ですよね。



母ちゃん銀行の信用度がこんなに低いなんて…(笑)。でも、ただ“やる・やらない”ではなくリスクを考える姿勢は立派だなと思いました
父ちゃん保険会社の登場
ここで父ちゃんがひと言。
「じゃあ、月500円払ってくれたら、母ちゃん銀行がなくなった時の保証をしてあげるよ」
……悪質(?)な「父ちゃん保険会社」が登場です(笑)。
保険の仕組みを軽く体験できるという意味では、これもなかなかいい教材になったかもしれません。



子どもたちにとっては“銀行”と“保険”の世界を一度に学べる機会になりました
将来のシミュレーション表
そこで実際にスプレッドシートを作って、預けたお金がどんな風に増えていくかを数字で見せてあげました。


利子が毎月ついていく様子に、子どもたちはちょっとワクワク。数字で見えると「やってみたい!」という気持ちが強くなるようです。



お金の話って、言葉だけだとイメージしにくいですが、表やグラフにすると一気にわかりやすくなりますね。私自身、資産管理でいつも助けられています
長男もついに決断!
悩みに悩んだ長男も、最終的には所持金2,000円と9月分のお小遣い1,000円を母ちゃん銀行に預けることにしました。
ただし、1,000円は手元に残しておきました。
……が、数日後に990円使ってしまい、残りはほとんどゼロに(笑)。
それでも長男には目標ができました。
「母ちゃん銀行で、1万円まで増やす!」



ゼロに近い手元資金(笑)。でも、本人なりに“増やしたい”という意欲が出てきたのは大きな成長かもしれません
おわりに
「母ちゃん銀行」と「父ちゃん保険会社」。
遊び心から始めた仕組みですが、子どもたちにとっては“お金の仕組みを体験する”よいきっかけになりそうです。
これから果たして、子どもたちのお金はどう増えていくのか。
そして長男の「1万円達成目標」は本当に叶うのか。
母ちゃん銀行の運営は、しばらく続きそうです。



子どもたちの性格や考え方がはっきり出て、とても面白い実験になりました。次回のレポートをお楽しみに!